ptetex 導入

きっかけは, debian のまんま使うと,
日本語を含んだ powerdot を使った tex ファイルのスタイルが崩れるからがはじまり.
結果を先に言うとでけた. よかった.
大きく3つの箇所ではまった.

既存の TeX を削除


まず, あったらややこしいことになりそうな予感がしたから,
今入ってる apt で導入した TeX とそれ関係っぽいパッケージを削除する.
apt-get remove で以下のものを消した.
(名前は, 結構略してる.)

okumura, vfdata, ptex-bin, ptex-base, dvipsdfmx, xdvik-ja xdvipsk-ja, ptex-jisfonts, xpdf, xpdf-*, tetex-bin, tetex-extra, tetex-base

結果的に, xpdf は, 消す必要無かったと思う.

ptetex をダウンロード, make

本家より, 必要なファイルをダウンロードしてくる.
これは, ダウンロードの項目に必要なファイルのリンクと合わせて, 記載されている.
インストールの項目に従って進める.

my_option


解凍したディレクトリ内に, my_option.sample というファイルがあるので,
そのオプションを必要に合わせて変更する.
自分は, info や texinfo を作成するようにし,
platex の入出力文字コードのデフォルトを UTF-8 に変更するなどした.
書き換えが終わったら, my_option.sample を my_option とし, 親ディレクトリに移動する.
(tetex-src-* や tetex-texmf-* があるディレクトリ.)

make

はまった1つめ.
Xaw が無いと言われた.
これは, apt で導入すれば, OK.

$ sudo apt-get install libxawheaders
$ sudo apt-get install libxaw6
$ sudo apt-get install libxaw6-dev
$ sudo apt-get install libxaw7
$ sudo apt-get install libxaw7-dev
$ sudo apt-get install libxaw0headers

とかこんなことやって, 片っぱしかインストールしたら通った.
ちょっと, 時間がかかるから, 気長に待った.

make otf, make babel, make font


特に問題なし.

make test

ここで2度はまった.
1度目.
いきなり, xdvi がどうたらなんだよね.
ここの一番下のコメントにあることをしたら, 通った.
xfs を導入して, xorg.conf に追記する.

$ sudo apt-get install xfs

その後, /tmp/X11/xorg.conf に以下を書き加える.
場所は, section "Files" のところにやっといた.

      # ptetex
      FontPath        "unix/:7100"                    # local font server

こんな感じ.
それで, 一応, C-M-Backspace として, X を再起動しておく.



次にはまったのが, dvipdfmx.
ここまでで, インストールすれば, platex-utf8 とか platex-jis とかのコマンドを使ってコンパイルは, もうできる.
ただ, dvipdfmx を使って, pdf を作成できない.
make test の最中に以下のように言われて, test が通らない.

Can't find CMap UniJIS-UCS2-H building a CIDDecoding resource.

これは, ここにあるように, 以下のことを実行すれば大丈夫になった.

次のようにして、cmap-adobe-* を再設定して、「標準」以外の項目も有効にしておけば回避できる。

$ sudo dpkg-reconfigure cmap-adobe-japan1
$ sudo dpkg-reconfigure cmap-adobe-japan2
$ sudo dpkg-reconfigure cmap-adobe-gb1
$ sudo dpkg-reconfigure cmap-adobe-cns1

これで, test が通った.

make install

とくに問題はなし.
終了したら, .zshrc に path を通しておくくらい.
path は, /usr/local/teTeX/bin に通す.
これで, platexコンパイルでき, xdvi で dvi ファイルが閲覧でき, dvipdfmx で pdf が作成できるようになる.

powerdot

今まで試してたときは, 日本語を含む tex ファイルを上手く pdf にできなかった.
背景のスタイルファイル?が適用されておらず, 白くなってたりした.
今回も ptetex をインストールで試しても, 最初は同じ状態になってたんだけど, pdf を作成するコマンドを変更したら上手くいった.



dvi -> pdf に, dvipdfmx を使わず,
dvips で dvi -> ps にして, ps2pdf で, ps -> pdf にすると, 何も問題なかった.
ちなみに, powerdot を使った tex ファイルをコンパイルしてできた dvi ファイルは, やっぱり上手く表示されない.
これは, しょうがないことなのかも. pdf 見れてるし, まあいいや.

info の場所を .emacs に教える

info も作成したのだから, emacs から見れるようにしておく.
.emacs に以下を追記する.

(add-to-list 'Info-default-directory-list "/usr/local/teTeX/info/" t)

最後の t は, リストの先頭ではなく, 最後に追加するという意味の t.

感想


やっぱり, ptetex の方が tex はいいね.
platex-euc, platex-sjis, platex-utf8 と文字コードの対応バッチシだし.
powerdot もしょっぱなから入ってるし.

更新時刻

2007年, 5月7日, 0:08