Emacs23における変更点(一部)

ちょっとだけ訳してみた. 手元の版のEmacs23のNEWSファイルおよそ1300行分の260行目ぐらいまで.
# Startup Changes in Emacs 23.1の前まで.
完全な最新のEmacs23というわけじゃないから抜けてるのもあると思われ.
あと辞書と機械翻訳をちょいちょい使いながらやったから, 翻訳ミスも多々あると思われ. まあ参考程度ってことで.
この先もやるかは完全に気分の問題. そのままペタリだからけっこう見辛い.



(*追記*)途中まで翻訳したファイルをアップしてみた. 下のよりちょっとだけ更新してる. ほんのちょっとだけ.

** Emacs23.1におけるインストールの変更点

デフォルトのツールキットはLucideではなくGTK+です. 

フォントは複数のフォントバックエンドを扱えるようになる新しいコードによ
り処理されます. これはfreetypeとfontconfigライブラリを必要とし, ローカ
ルフォント(Emacsが動いている機械上にインストールされているフォント郡)
をサポートします. 加えて, Xftライブラリはアンチエリアシングサポート,
otfライブラリがOpenTypeフォントによる複雑なテキストレイアウト, m17nラ
イラリがテキスト成形の用に使うことができます. Emacsは現在fontconfig形
式(例えば, "monospace-12:bold")とGTK形式(例えば, "Monospace Bold 12")
で与えられるフォント名を受け付けます. 

新しいconfigureオプション"--with-dbus"はEmacsにD-Bus言語バインディング
を可能とします. 

Macのカーボンポートはまだサポートされません. その代わり, [FIXME what?]
……を使って下さい. 

configureは現在GIFライブラリを検索するときlibungifの前にlibgifをチェッ
クします. 

allocaのないシステムのサポートは取り除かれました. 

大くの時代遅れなプラットフォームのサポートは取り除かれました. 詳細は,
etc/MACHINESの最後のリストを見て下さい. 

「emacstool」ユーティリティは取り除かれました.

configureオプションの「--with-gcc」と「--without-gcc」は取り除かれまし
た.

configureオプションの「--with-gtk」は取り除かれました. Gtkは現在デフォ
ルトのツールキットですが, 必要なら--with-x-toolkit=gtkを使えます. 


** Emacs 23.1における変更点

「underline-minimum-offset」はベースラインから離れてアンダーラインを保
ちます. 

Infoはページのヘッダにブレッドクラムを表示します. それをコントロールす
るためにはInfo-breadcrumbs-depthを見て下さい. 

Emacsは現在Gnu/Linux, Unix, そして, Windows上でシリアルポートアクセス
をサポートします. 「serial-term」はインタラクティブなターミナルを開始
し, 「make-serial-process」と「serial-process-configure」はLispインタ
フェースを与えます. シリアルポートはモードラインマウスメニューに実行時
に構成することができます. 


*** Apropos

○「apropos-library」は与えられたライブラリに定義されている属性を説明します. 

○「apropos-compact-layout」をセットすることはあなたはよりコンパクト(し
かしワイドな)レイアウトにしたいということです. 


scroll-preserve-screen-positionはまた幅位置を保存します


*** 補完

○「completion-styles」はあなたの望む補完を選べるようにカスタマイズできます. 

○ 標準の補完スタイルはpartial-completionの形式を包括します. 

○ 新しいコマンド「minibuffer-force-complete」は共通の接頭辞で止めるので
はなく, 可能な補完の1つを選びます. 

○ 「completion-auto-help」はもし補完を繰り返すなら, 補完をリストするため
だけに「lazy(怠惰)」にセットできます. これは「partial-completion-mode」
で既にサポートされています. 

Emacsは現在1つのセッションでXディスプレイとttyの両方を使うことをサポー
トしています. サーバー(M-x server-start)を実行します. 次に
「emacsclient -t」が実行中のemacsサーバーに接続されたフレームに何らか
のttyを作成します. 「emacsclient -c」は現在の$DISPLAYフレームに新しい
X11フレームを, または, もし$DISPLAYがセットされていならばttyフレームを
作ります. 

あなたは「muti-tty」機能をテストすることによりあなたのLispコードでこの
機能の存在をテストすることができます. 

Emacs文字セットは現在Unicodeのサブセットです. (コードスペースの4倍を保
持しており, それは十分にあるべきです.)

バッファと文字列に使われる内部エンコーディングは現在「utf-8-emacs」と
呼ばれるユニコードベースのものです. utf-8-emacsはユニコードのUTF-8エン
コーディングと後方互換があります. 「emacs-mule」コーディングシステムは
まだ古い内部エンコーディングでデータの読み書きができます. 

内部エンコーディングもまたデフォルトでバイトコンパイルされたファイルで
使われるので, -- すなわち, バイトコンパイルされたLispファイル用の通常
のコーディングシステムは現在utf-8-Emacs. -- Emacs23でコンパイルされた
非ASCII文字を含むLispはEmacsの前のバージョンで読むことができません.
Emacs 20, 21, 22でコンパイルされたファイルはemacs-mule(それらがマルチ
バイト文字を含もうと含まざると)として正確にロードされます. それらは
Emacs 23でコンパイルされたファイルよりいくぶんかゆっくりとロードされま
す. 従って, 古いEmacsenと共有する必要のない存在する.elcファイルを再コ
ンパイルする価値はあります. 

新しいコーディングシステム/エイリアスが関連付けられています. M-x
list-coding-systemsを見て下さい. 

多くの新しい文字セットと共に新しい文字セット実装があります. M-x
list-character-setsを見て下さい. 新しい文字セットはユニコードの表とし
て便利に定義されています. 

文字セットの次元は現在1, 2, 3, もしくは4でそれぞれの次元のサイズは94も
しくは96にもう制限されていません. 

動的文字セット優先度リストは表示のための文字の文字セットの推測のために
使われます. 

新しいChinese-GBK, Chinese-GB18030, Khmer, Bengali, Punjabi, Gujarati,
Oriya, Telugu, SinhalaとTaiVietの言語環境があります. 

Emacsは現在XEmbed仕様をサポートします. X11上の他のアプリケーションに
Emacsを埋め込めます. 新しいコマンドラインオプション--parent-idはEmacs
に親ウインドウIDを通すために使われます. XEmbedについての詳細は
http://standards.freedesktop.org/xembed-spec/xembed-spec-latest.htmlを
見て下さい. 

フレーム不透過度をコントロールします. フレームの不透過度はX Window
System用の合成しているウィンドウマネージャ(例えば, Compiz, Berylや
CompizFusion)上で「alpha」フレームパラメータをセットすることにより現在
コントロールできます. 

アルファパラメータは0(透明)と100(不透明)の間の整数もしくは, 0.0と1.0の
間に浮動小数点数です. オプションで不透明度はconsセルでセットできます.
最初の項目はアクティブなフレームの不透明度をコントロールし, 二番目の項
目は非アクティブなフレームのそれをコントロールします. 

 (set-frame-parameter nil 'alpha 80)
 (set-frame-parameter nil 'alpha 0.8)
 (set-frame-parameter nil 'alpha '(100 70)) ; (<活性> [<不活性>])
 (set-frame-parameter nil 'alpha nil)

ユーザがフレームのコントロールを失うかもしれないため, フレームの敷居不
透明度は変数「frame-alpha-lower-limit」(デフォルト20)により定義されて
いることに注意して下さい. 

Emacsに新しいデフォルトアイコンの集合が来ました. 様々な解像度が
etc/images/icons/hicolor/*/apps/emacs.pngとして利用可能です. Emacs22の
アイコンは同じ場所に「emacs22.png」として利用可能です. 

ビルトイン関数(subr)は現在プロンプト文字列なしでインタラクティブな仕様
を持つことができます. もし「DEFUN」の「intspec」パラメタが「(」で始ま
るなら, 文字列はLispフォームとして評価されます. 

set-file-modeは現在インタラクティブであり, 補助関数のおかげで記号表記
にモード値を取ることができます. (?イミフ)


*** display-bufferに採用する変更点

○ 他のウィンドウがある限り縦分割を抑制するsplit-height-thresholdのための
新しい値はnilです.

○ 新しいオプションsplit-width-thresholdは水平分割をコントロールします.

○ ウインドウはそれがフル幅でないときでさえ水平に分割されます. 

○ 新しいオプションsplit-window-preferred-functionはdisplay-bufferのデフォ
ルトの分割機構を上書きするための関数をセットすることができます.


*** Menuバーの変更点

○ Optionsメニューはlonglinesモードをオンにするために新しいエントリを
含みます. 

○ Optionsメニューで, "Set Default Font"項目は現在のフレームだけでなく,
全てのフレームの「標準」のフェイスに選択されたフォントを与えます. この
フォントセッティングは"Save Options"項目が使われるなら, 保存されるでしょ
う. さらに, EmacsがGTKとFontconfigサポートの両方でコンパイルされている
なら, "Set Default Font"項目はEmacsのポップアップメニューの代わりにGTK
フォント選択ダイアログを使います. 


emacsclinetは新しいターミナルフレームを開くサポートをするために拡張さ
れました. その振舞いはデフォルトで新しいEmacsフレームを開くように変更
されました. 現在選択されたEmacsフレームにファイルを開く古い振舞いを得
るためには-cオプションを使います. 

refcardは現在PDFファイルとして積まれています. 

Emacsは現在librsvg2を通してSVG画像をサポートします. 

find-file-confirm-nonexistent-fileをtに設定するなら, その時C-xC-fが存
在しないファイルを開く前に確認を必要とします. 

gpgマウスサーバが実行中でt-mouse-modeが有効なら, Emacsはサーバと通信す
るためにクライアントプログラムmevを使ってイベントを偽造することよりも
むしろGNU/LinuxコンソールでUnixソケットを使います. このCレベルアプロー
チはマウスハイライトを与え, ミニバッファにヘルプを通知します.


*** recenterの変更点

○ 新しい変数next-error-recenterはnext-errorが訪れたソースファイルでど
のようにrecenterするかを指定します. その値は数値(例えば, 0はトップライ
ン, -1はボトムライン), もしくは, recenterしないnilを取ります. 

○ 新しいコマンドrecenter-top-bottomは現在行を連続の呼び出しでウインド
ウの中央, 頂点, 底に移動します. 

○ C-lはrecenterよりむしろ新しいコマンドrecenter-top-bottomに割り当て
られています. 


モードラインはもし現在のバッファのdefault-directoryがリモートマシン上,
もしくは, ハイフンなら「@」を表示します. 

モードラインはメジャーモードで既にしたのと同じようにmouse-1がマイナー
モード上でクリックされたとき, モードメニューを表示します. 

新しいコマンドbalance-windows-areaは縦と水平両方のウインドウを釣り合わ
せます. 

新しいコマンドclose-display-connectionはリモートディスプレイとの接続を
閉じるために使われます. すなわち, ディスプレイは到達し得なくなろうとし
ているためです. (?イミフ)

コマンドシェルはデフォルトのディレクトリをプロンプトし, プリフィックス
付きで呼ばれたとき, デフォルトディレクトリはリモートファイル名です. こ
れはいくらかのファイル名ハンドラ(ange-ftpのように)がリモートでプロセス
を実行することができないためです. 

新しいコマンド「display-time-world」はバッファ内でいくらかのタイムゾー
ンを使って時刻表示を更新し始めます. 

ディレクトリローカル変数は現在.dir-settings.leで見付けられます.
「set-directory-project」と「define-project-bindings」を見て下さい. 

新しい関数「format-seconds」は秒の数値を時間, 日付などの読める文字列に
変換します. 

新しい変数「before-init-time」と「after-init-time」はEmacsが初期化ファ
イルをロードする前と後の「current-time」の値を記録します. 

新しい関数「emacs-uptime」はEmacsインスタンスの動作時間を返します. 

新しい関数「emacs-init-time」はEmacs初期化の持続時間を返します. 

マイナーモードunify-8859-on-encoding-modeとunify-8859-on-decoding-mode
は時代遅れです. 

新しいコマンド「pp-macroexpand-expression」と
「pp-macroexpand-last-sexp」はマクロ展開をprettyプリントします. 

更新時刻

  • 1かいめ 2008年, 6月27日, 16時35分
  • 2かいめ 2008年, 6月27日, 23時15分