Linux で Dvorak 配列の実現とその練習

Dvorak Advent Calendar の8日目です。
Dvorak Advent Calendar については下記を参照して下さい。

前日の自分の記事は以下です。


概要

今日は、Linux 環境で自分が Dvorak のタイピング練習に使ったソフトウェアを紹介します。
ただ、それけだと内容が薄いように感じたので、おまけとして、
Linux 環境で Dvorak 配列をソフトウェア的に実現する方法を載せます。
参考になれば幸いです。

ktouch

自分は、主に ktouch というタイピング練習ソフトウェアを使って、Dvorak 配列を覚えました。
これは、KDE に付属するソフトウェアで、DebianUbuntu ならば以下のように、
端末からコマンドを打つ事でインストールが可能です。

$ sudo apt-get install ktouch

このソフトウェアは、配列に基いた教本が用意されており、それを選択して練習を行えます。
この教本は、Qwerty は当然として、Dvorak だけでなく、Colemak 用も用意されており、非常に多彩です。
また、練習は、level 毎に分かれており、level があがる毎に段々と打つキーも増えて、難易度も増していきます。


以下が Dvorak の教本を使い、キーボード配列として、Dvorak 配列を表示した場合のスクリーンショットです。



また、こちらが Colemak 用の教本を使い、Colemak 配列を表示した場合のスクリーンショットです。



自分が練習するときは、とにかく物理的なキーボードを見ないように意識して行いました
また、練習の頻度も1日 1level づつとゆっくり行い、時間をかけて配列を覚えていきました。
# なので、途中さぼったりして、結局覚えるのに半年ぐらいかかってしまいましたorz
おそらく、ゆっくりのペースでもひと月もあれば、十分覚えられるものと思います。

まとめ

ktouch での練習は、比較的容易にかつあっさりと作業の合間合間にできます。
また、1回の練習にそんなに時間もかかりません。Linux 環境の方は、行ってみてはいかがでしょうか。
# タッチタイプができないという方にももちろんおすすめです。
Dvorak 配列を試してみると分かりますが、Qwerty 配列とは、確実に指の移動量が違います。


最後におまけとして、Linux 環境で Dvorak 配列に切り替えるにはどうしたら良いかについてつけておきます。
# コマンドラインから変更する方法しか知らないので、コマンドばかりですみません。

おまけ1

UNIX 環境(X 下)で Dvorak 配列へと変更する。
コマンドラインから以下のように打つだけです。実行する前に戻せるように戻し方をちゃんと覚えてから行う事をおすすめします。

$ setxkbmap dvorak

戻すには以下のように打ちます

英字配列の場合
$ setxkbmap us
JIS 配列の場合
$ setxkbmap jp

おまけ2

Linux 環境(非 X下)で Dvorak 配列へと変更する。
要は、Ctrl-Alt-F1 等で入った先で、OS の設定で Dvorak を使うにはどうすればいいの?です。
以下のように打つだけで Dvorak 配列へと変わります。
同様に戻すコマンドを確認してから行った方が良いと思います。
また、実行には root 権限が必要で、各 map ファイルのパスは環境によっては異なるかもしれません。

$ sudo loadkeys /usr/share/keymaps/i386/dvorak/dvorak.map.gz

戻すには、以下のように打ちます

英字配列の場合
$ sudo loadkeys /usr/share/keymaps/i386/qwerty/us.kmap.gz
JIS 配列の場合

JIS キーボードでは実際試してないです。すみません。おそらくこれで大丈夫だと思います。

$ sudo loadkeys /usr/share/keymaps/i386/qwerty/jp106.kmap.gz

おまけのおまけ

UNIX 環境でよく使われているエディタ Emacs でも Dvorak 配列を試す事もできます。

M-x set-input-method
;; english-dvorak を選択

たった上記の手順のみで、配列が dvorak になります。
ただし、Control や Alt(Meta) からはじまる配列は Qwerty のままであるので注意が必要です。
例えは、M-x の x は、english-dvorak としていても Qwerty の位置での x のままです。

更新時刻

  • 2010/12/11/03:15